耽る夜に、

- 날이 적당한 어느날 -

その鈍色とあおに、きみの幸せを願う

まんまるの一歩手前の月が沈み、朝を滲ませた光が辺りに散り落ちています。きみは微睡にからだを沈めるころですか。やさしい夢をたゆたうころですか。

 

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その横顔は、綺麗で、うつくしくて、不思議で、今のわたしにはすこしさみしい。

幸せ という言葉をきみはよく口にする。公演をするとか、あみと会うとか、痛くなく暮らすとか、そういった幸せとはまた別の、きみの言うしあわせはもっと穏やかで 温たくて まるで小さな宝物のような、やさしい色をしている。

「それで、最近は幸せにしてくれるものを探しています」とぶぃさんが語っていたのはうぃばすのインタビュー記事だった。探して見つけたのはLPレコードだったらしい。深く、ゆったりとしたジャズの音色に体をまかせながら しあわせ を拾い集めるぶぃさんの姿が目に浮かぶ。

ふと、去年のペンミの「ぼくは、しあわせなひと になりたいみたいです」が蘇り、祖父のコレクションをのぞいてみたりした。日常のなかに しあわせ を見つけるのが得意なぶぃさんの真似をしてみたくて。Frank Sinatraはなかったので、代わりにHawkshaw HawkinsのBest Hits盤に針をのせる。ぶぃさんも聴いたことあるかな、Hawkshaw Hawkinsは「シュッと」でなく「じんわり」しているんですよ。またここへ来てレコードを聴こう。全てにおいて以前のようにはいかない世界だけれど、わたしも しあわせなひと になりたいみたいだった。

日々に、小さなしあわせを探す。きみが道端でそっと風にのせた、あの綿毛たちみたいに。

 

あと1日のゆとりを持って、1年の最後に温たく朗らかにある日、12月30日。ぶぃさん、うりてひょん、うりこむ、お誕生日お祝いいたします。

 

f:id:bluemeteor:20201212184025j:imageBEリリースとともに溢れ出したぶぃさんのぶぃ〜かっと

 

ぶぃさんの選ぶ言葉や音、ほんとに温たい。

わたしはずっと大丈夫でなかったので、このコ…が世界規模になってから世に出た楽曲たちのやたら前向きな感じ、笑って, 1人じゃない, 大丈夫だよ とか、そっと伝えるのでなくそのままを言葉にして歌われるのが煩わしかったんです。どなただったかが、このコロナ禍でアルバムとして社会や心情を上手く表現できてたのはBTSとテイラー姉さんだけと仰っていた。Blue & Greyから感じられるのは、あおや灰色からふわりと匿ってくれる音や言葉、隣に腰を下ろすぶぃさんの温もり、ララバイみたいな優しさ。

    "괜찮다고 하지마 괜찮지 않으니까"

この曲を書いたとき、ぶぃさんも疲れ切っていたと知って、わたしは胸骨のあたりがずきーーんとなってしまって、隣にしゃがんだその温もりをもう精一杯に抱きしめたくなった。BE、本当に全曲最高で情緒が振り切ってたせいで記憶がとんでるんですが、たしか睫毛がじんわりしたのは3曲目でした。ぶぃさんが温もりを届けたかったことは後のインタビューで知ったけれど聴いた瞬間それは伝わってきたし、韓国語の講義も2年目に突入していて、ゆったり紡がれる言葉たちは自分で少し拾い集めることができた。自分の耳で、その瞬間に、音と温たさを伴って集められるってすごい。非母国語ゆえの、たしかな温度でないのが寂しいけれど。それらが、わたしの鈍く重たい灰色とあおのかたまりをゆったりと攫って 集めて 覆って 抱きしめる。

 

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私事なのですが、2020年が他の多くの人にとってそうであったように、わたしにとってはこの2年間が灰色とあおそのものでした。'19の夏頃に慕っていた学科の教授が亡くなったことから始まり、肌寒い空気が漂うようになった秋の終わり、またふたりがいなくなって、急病だった教授とちがい、彼女たちは自分たちの選択だったことが、よりこころを暗くした。戸惑いと哀しみと驚きと、突然訪れた別れにこころのエネルギーが消耗されていくのは、特別追っていた訳でなかったわたしでもそうだったから、ずっと彼女を応援してきたファンは殊更だっただろう。

今年に入り、ひとりまたひとりと度重なる別れにこころのエネルギーが消耗されていくなか、その空いたところを埋めてくれたのはやはり防弾で。日々こちらに届けられる彼らからの供給(彼らの過密スケジュールによるものではあるが)の波で、哀しみの波が少しやさしくなるようだった。悲しいから泣くのではなくて、泣くから悲しいのだという理論がありますが、涙をもってしても表出できなかったわたしの哀しさ、灰色とあおのかたまりは、ぶぃさんに寄り添われてすこしまるくなった。アイドルってすごいなあ オタクは幸せだなあ、としみじみします。夏に控えていた韓国への語学研修も防弾のオタクをしていたからこそなのだが、コ…のせいでそれもなくなり、すっからかんの一年もわたしが課題に追われている間に時がすぎ、素知らぬ顔で夏が来る。秋が来て、金木犀の香りが去り、道端に赤が滲んだ黄色の落ち葉がひろがり、あっという間に冬になり、素知らぬ顔で新しい年になろうとしている。自らの憂いをも共有し、あみと変わらずともにあり、そっと寄り添う歌をいくつもくれたぶぃさん、ずっとずっと変わらないきみの愛と温もり、温たくてまあるい優しさが愛おしい。そういえば ぶぃさん、12月30日 モ 大したことないです と言っていたのにブルジュ ・ハリファに広告が載ったりして全然大したことある日になったね。特別な日ですからね。

f:id:bluemeteor:20201230202236j:imageやっぱり、きみの横顔はすこしさみしい

Blue & Grey、ぶぃさんのあおと灰色を内包する音たち。その色はたしかにあおだけれど、温もりで、あお なんだけれど、青でなく碧でなく藍でなく、深縹のような。突き抜けるようなあおでなくて、深く温たいあお。わたしのたいせつ。

どんなことに幸せを感じるかはわからないけど幸せだったらいいな と5年後の自分へ言葉を送ったぶぃさん、あなたが幸せだとわたしも幸せ。あなたが見つけた しあわせ をひとつひとつ追いかけ、日々に溢れ落ちた小さな瞬きを拾い集めて、わたしも しあわせなひと になることを目標に。

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ふゆ生まれの、こころに春の陽気みたいな優しさを抱くひと、ぶぃさん 誕生日おめでとう

 

태형아 생일 축하해

난 내 맘의 가장 깊은 곳에서 널 사랑한다

아프지 말고 건강하게!

그리고 행복하게 살자, 우리

 

まんまるの月、今年さいごだね。